びわゆみこ [ 彫刻家 / BIWAHOUSEクリエイティブ・プランナー] 

 

1984年 武蔵野美術大学 造形学部 空間演出デザイン学科 卒業。

2007年頃よりミウラ折りを応用した独自の手法で、光の彫刻を開発・制作。

様々な素材をミウラ折りにし、光の効果を加えることで出現する「光のマチエール」を用いて、

ライティングオブジェ"umbel" をはじめ、インスタレーションや大型彫刻など、

空間に特有の世界観を与える作品を多数発表している。

        

[主な活動歴]

・ KITTE丸の内のシーズン企画 "SAKURA KITTE" にて、大型ミウラ折り彫刻を発表 (2022)

・ タイ王国大使館のシントン・ラーピセートパン駐日特命全権大使を表敬訪問し、umbelを贈呈 (2021)

・ KITTE名古屋にて、ミウラ折りライティング・オブジェによるクリスマスツリー"Heartfelt Tree"を発表 (2020)

・ ACホテルホテル東京銀座にミウラ折りレリーフ"Moonlight Ripple"が常設される (2020)

・ 株式会社 miura-ori lab と「ミウラ折り・クリエイティブパートナー」の契約を締結 (2020)

・ Mesm Tokyo Autograph Collection Hotelsにミウラ折り彫刻"Water Wings"が常設される (2020)

・ 横浜みなとみらいホール クリスマスコンサートの舞台美術にインスタレーション"Afruru"を制作 (2019)

・ 埼玉県入間市に "BIWAHOUSE Gallery & Showroom" をオープン (2019)

・ アトレ川越にて、小川の和紙とミウラ折りによる光のインスタレーション"Afruru"を発表 (2018)

・ 阪急百貨店うめだ本店ショーウインドウ「新・日本の美意識」ミウラ折りによる彫刻を発表 (2017)

・ 北陸の伝統金箔技術を駆使した"純金箔umbel"”を Amex World Luxury Expo Riyadh に出展 (2017)

・ ダリ能(国立新美術館) 能面のデザイン並びに原型制作 (2016)  ※ダリ能は2017年Gマークを受賞

・ 美濃和紙あかりアート展に「絹層花」を出展 (2016)

・ 曲面成型ガラスによる立体ステンドグラス「おしどりランプ」を都内の歯科に納入 (2016)

・ ミウラ折り照明シリーズ"umbel"の製造・販売を開始 (2015)

・ プリズムシートを折ることで光のエレメントを作る技術を開発し "Glitter Cake" を発表 (2015)

・ イルミネーション作品"LUCIS"(ルーセントデザインとのコラボ)のデザインと制作を担当 (2014)

・ Art in the Office 2013 CCC AWARDSにて "The Peaceful Cloud" がグランプリを受賞 (2014)

・ 横浜アートコンペティション入選。"The Heart in Full Bloom"を出展 (2014)

・ SICF 14 入選。"Illuminant Bunny"他、アート作品3点を出展 (2013)

・ TBSハウジング渋谷内東急ホームズモデルハウスに"umbel"が採用される (2013~2017)

・ POLA THE BEAUTY GINZA ウインドウディスプレイにて"umbel"によるインスタレーション発表 (2012)

・ 3D GAN 主催 第2回 Cool Japanプロジェクトにてデジタルジュエリーが優勝 (2011)

・ 俳句季刊誌「都市」の表紙(年間)を担当 (2010)

・ 松屋銀座「銀座目利き百貨街」細江勲氏ブースにて"ミウラ折りフラワーシェード(現umbel)"を発表 (2010)

・ 都市型寺院本堂のためのステンドグラスのデザイン (2010)

・ "ミウラ折りフラワーシェード(現umbel)" の企画・デザイン・開発 (2009~)

・ ミウラ折り応用プロダクト及びアートワークの開発 (2007~)

・ 新しい郷土芸能「寅舞」のデザイン・制作 (2006~2010)

・ 新興住宅地寺院の祭事用設え「花傘」のデザイン及び制作 (2005)

・ 舞台のための平面作品、立体作品のデザイン及び制作 (2004~2009)

・ 版画作品展「初雪の予感」(2004)

Mammillaria "Fragment of the planet" 2015

〈光を作る事 ミウラ折りの光のエレメントについて〉  

 

私はかつて平面作品において、光のマチエールを追い求めていました。そして、そのマチエールを立体造形で表現しようと試みてきましたが、思った通りの成果にはつながりませんでした。

ある日、ミウラ折りに出会い、ミウラ折りを使って作り出したエレメントを、針金で簡易に制作したフレームに挿してみました。

そこにあった光は、私が追い求めていた光のマチエールそのものでした。

私は、ようやく独自のマチエールを手にすることができたと思いました。とても感動的な出来事でした。

 

私にとって、ミウラ折りの光のエレメントが作り出す陰影や光は、画家の筆致や歌手の声と同じものです。

このマチエールを使って、美しい造形をたくさんの人に届けていきたいと思っています。

 

光は全てのものの存在を見る側に届けてくれます。

欄間の陰影、雪の光を受けた障子、仏像の瞳に埋め込まれた小さくて強い水晶の光、新生児が見つめる初めての光、春の海、夏の雲、秋の木漏れ陽、冬の空。

 

人の手では作り出すことのできない自然の美しさ。

その隣にこそふさわしい光であるように と願い、制作をしています。

光のエレメントを制作する行為が、私のアート活動です。

鳥が巣を作る様に私は光を作り、その時間、私は幸福の中に存在します。いつの日か光のエレメントを無数に作り、大地や空や森、風景を制作したいと思っています。

 

びわゆみこ